- 作者: 鈴木大輔,肋兵器
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/09/25
- メディア: 文庫
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やはり人の寿命を超えて生きる存在は、ちょっと普通とはちがうようである。
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そういえば人間は歳を取って老人になると、どんどん時間が巻き戻って子供みたいな無邪気に立ち帰る――という話を聞いたことがあるが。さすがにそれを口にするのはやめておいた。神がほっぺたをふくらませて睨み付けてくるのは目に見えていたので。
再構築された世界で，桐島ユウキと神鳴沢セカイの四度目の「ラブコメ」が幕を開ける．ループものといいながら，螺旋状に物語が発展していくのが普通だと思うんだけど，これは（ここまでは）本当の意味で円環に近い．一巻から四巻まで，大筋でここまで話が変わらないのは珍しい．タイトルに反して，ちょっと見ない感じのラストは良かったと思う．こういうのも信頼できない語り手のバリエーションのひとつだよね．まあ良い意味でさっくり読めるし，イラストもだんだん良くなっているし，悪くないと思う．次あたりは動きがあってくれないと，さすがに飽きると思うけど．
