北山猛邦 『ダンガンロンパ霧切 4』 (星海社FICTIONS)

ダンガンロンパ霧切 4 (星海社FICTIONS)

ダンガンロンパ霧切 4 (星海社FICTIONS)

「ちなみに『究極の密室』なんて掲げたら、逆に一部の探偵は喜んで飛んで来ると思うわよ。あなたに敗因があるとしたら、探偵の心理を読み違えたことね。だって私も、少なからず『究極の密室』という言葉に惹かれたもの……」

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パラレルシンキング&マルチタスクの天才である探偵,龍造寺月下の仕掛ける「密室十二宮」.残る六つの密室を解決するべく,五月雨結と霧切響子は前の事件で容疑者にされた三人の探偵に協力を求める.
同時進行する六つの密室事件を144時間で解決せよ.時間制限と事件の数が数だけあって,ポンポンと景気よくテンポもよく密室殺人が描かれる.ページの大半が個別の事件の捜査と解決に費やされ,この巻に限るとダンガンロンパの成分はほぼない.まあ本格ミステリってこういうものだと思うし,このくらいのテンポがちょうどいいのかもしれないね,っていう.続きをお待ちしております.