日日日 『狂乱家族日記 拾四さつめ』 (ファミ通文庫)

狂乱家族日記 拾四さつめ (ファミ通文庫)

狂乱家族日記 拾四さつめ (ファミ通文庫)

ひたすら、言葉を投げかける。
「きみは、わかってほしいの? わかってほしくないの? 他人に理解されたいから、ぼくらは言葉を並べる。だけど、その言葉が、『わかるわけない』じゃ誰もきみを理解しようと努力なんてしてくれない、拒絶してるのはきみじゃないか!」

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莫大な懸賞金が掛けられた凶華たち狂乱家族に大日本帝国の追手が迫る.千年に渡る「家族」の因縁をめぐる,ラストエピソード突入のシリーズ14巻(21冊め).「家族」であることの意味が結末に直接活かされるのは良いと思う.破壊神SYGNUSSの持つ「自死」の能力と,「家族」の関係がそういう風に結びつくのかー,と.まあしかし,ただでさえ登場人物が多い上に6年ほど積んでいたので,細かいところは何が何やらではあったのだけど.冒頭一章を,ここまでの登場人物ほぼ全員登場した上でほぼまるまるシリーズのおさらいに費やしているのはありがたいけど,なんか変な感じ.「天冥の標」みたいな年表と人物一覧があると良かったかもしれない.