インスタント・ビジョン 3分間の未来視宣告 (角川スニーカー文庫)
- 作者: 永菜葉一,まごまご
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2016/11/01
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (4件) を見る
Amazon CAPTCHA
夢現譜症候群 が最初に発見されたのは、2021年のカナダだった。
その日、ジェームズ湾そばの村で『住民が一斉に意識を失う』という昏倒騒ぎが起こった。異変に気づいた近隣の村人が通報し、程なくして救助隊が出動した。
だが今度は現着した救助隊が昏倒してしまう。
それが最初の『感染』だった。無論、それが『未来視の感染』だと分かったのは後々のことであり、当時の現場は大いに混乱した。
感染する未来視,
収束する未来.「感染する未来視」から始まる導入はとても雰囲気が良くて,わくわくする.しかしこれがどうして少年少女の異能バトルになってしまうのかがわからない.あとがきでも語っているように,いろいろな作品へのオマージュが見て取れるのだけど,どうもいちいち格好良くない.説明しすぎなのが悪いのかなあ.悪い意味でのご都合主義も目立つ.導入で期待したぶん,残念さも一倍でした.