斧名田マニマニ 『死んでも死んでも死んでも死んでも忘れないと彼女は泣いた』 (ダッシュエックス文庫)

「黒服の部下を連れてると、マッドサイエンティストっぽい雰囲気出るから好きなんだ。自分はイカれていると思ったほうが、心が楽だからね」

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「死んでも死んでも死んでも死んでも好きになる」と彼女が言った.それから一年が経ち,再びの夏.陵介は由依との再会の約束を果たすが,彼女は一年前に過ごした夏の記憶を失っていた.
『死んでも死んでも死んでも死んでも好きになると彼女は言った』(感想)の一年後を描いた続編.正直,良いところがまったくない.ストレートに泣ける話を狙っているようなのだけど,全体的に薄いしラストは投げっぱなしだし.記憶喪失を乗り越えて二度目の恋に落ちる,という重要な描写の説得力がまるでない.悪い意味で10年前の携帯小説のようだった.悲しいなあ.