乙野四方字 『神獄塔 メアリスケルター 〜光の在処〜』 (電撃文庫)

神獄塔 メアリスケルター ~光の在処~ (電撃文庫)

神獄塔 メアリスケルター ~光の在処~ (電撃文庫)

※ここから先はゲーム終盤の致命的なネタバレを含みますので、ゲーム版を一度クリアしてから読むことを推奨します。

Amazon CAPTCHA

地下監獄で生まれ育ったマモルとヒカリは,メルヒェンと呼ばれる化け物に捕まり,地下深くのダンジョンに囚われてしまう.メルヒェンによる拷問の日々から脱出したふたりは,化け物を統べる孤独な王と出会う.
作者が原案を務めるPS Vita用3DダンジョンRPG『神獄塔 メアリスケルター』の小説版.ゲーム版と同じ時間軸で起きていたもうひとつの出来事を描く.ゲームのほうは先が気になるシナリオだけど,言葉不足が(特に終盤に)目立っていたため,小説版で補完を期待していたのだけど,それほど掘り下げがなかった印象.結果としてよくあるノベライズを脱していないかなあ.ゲームをやっていれば「孤独な王ってお前かよ!」と突っ込めること請け合いだけど,クリアまで60時間はかかる(私の場合)のでおすすめするにも楽しむにもハードルが高い.