ツカサ 『銃皇無尽のファフニールXV アンリミテッド・シャイン』 (講談社ラノベ文庫)

銃皇無尽のファフニール15 アンリミテッド・シャイン (講談社ラノベ文庫)

銃皇無尽のファフニール15 アンリミテッド・シャイン (講談社ラノベ文庫)

イリスたちにも見えているだろう。

地球の重力圏を抜けた遥かな宙で、二体の怪獣が鏡合わせのようにその姿を現していく様子が――。

――さあ、始めよう。怪物同士の戦いを。

地球と月の狭間。

真空の宙に現出する第九災厄(ナインス・ドラゴン)

外宇宙から到来した,すべてを喰らう怪物,アンゴルモア.物部たち竜伐隊は最後の決戦に挑む.

シリーズ完結となる15巻.最後まで「女の子全員を平等に扱うこと」を第一にしたハーレムものだった.ラストバトルにまで全員平等に見せ場が用意されていた.ヒロイン結果的に,キャラクターの濃淡がなくて,話が進むほどにキャラクターの印象が薄くなっていくという,稀有なハーレムものになっていたように思う.全員がメインヒロインを目指した結果,メインヒロインもサブヒロインもモブもいない話になってしまった.こだわりというか変な頑固さが最終的に話の足を引っ張っていたように思う.難しいなあ.