- 作者: 栗ノ原草介
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/06/19
- メディア: 文庫
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才能がなければ、好きなこともやりたいことも、やってはいけない。
ずっと、そんなふうに思っていた。
でも――
高校生ハルは,かつて世界を救った魔法少女,ぷりるら☆遥奈の息子.永遠の十七歳にして銀河一かわいい母親に無理やり「二代目魔法少女」になる契約を結ばされてしまう.どうししても魔法少女になりたくないハルは,なんとか三代目を押し付けられる相手を探すことになる.
第12回小学館ライトノベル大賞ガガガ賞受賞作.これもある種のスポ根ものと言っていいかな.魔法少女に憧れながらも才能ゼロの少女が,「好き」の気持ちだけで努力し,ついに三代目の座を勝ち取るまでの物語.正直なところ盛り上がるまでが退屈で長いのだけど,熱い後半の展開はとても良い.憧れるもののためにまっすぐ努力すること,好きの気持ちと才能の関係を描いた,変化球のようでいてその実かなりストレートな話でした.