宮澤伊織 『僕の魔剣が、うるさい件について4』 (スニーカー文庫)

僕の魔剣が、うるさい件について 4 「僕の魔剣」シリーズ (角川スニーカー文庫)

僕の魔剣が、うるさい件について 4 「僕の魔剣」シリーズ (角川スニーカー文庫)

色褪せ、朽ちかけようとする《夜来たる》の鋼の上を、星が駆けた。

ああ――――見よ。

三六〇〇年かけて培われてきた、神と、人と、剣の織り成すとてつもない呪詛が、黒々と世界の上に降りてくる。

夏王朝の時代に,鍛冶神,蚩尤によって仕掛けられた刕蠱は,魔剣《夜来たる》(Nightfall)と《虚数》によって成されようとしていた.魔剣《夜来たる》と遣い手吏玖の物語,完結.かっこいい来歴と名前を持ったかっこいい魔剣の戦い.三千年以上かけた呪詛.やるべきことをすべてやった,完璧な現代伝奇小説だと思う.感想を書くたびに同じことを言っている気がするけど,タイトルに騙されず手に取ってみるといいさ.