- 作者: 屋久ユウキ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/05/18
- メディア: 文庫
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「お前、自分で自分を下げてるとき――なんか安心したような顔してんだよ」
文化祭を目前に控えた11月.いつものように課題に取り組む友崎は,日南から唐突に質問をされる.「あなたがいま付き合いたいのは、誰?」
文化祭の準備が始まる,冬に差し掛かかりつつある季節.最早リア充と化しつつあるのでは? と思われた友崎の,行動原理の根っこにあるものが改めて描かれる第6巻.自分を高めようとしているときの心の不安定さと,自分で自分を下げているときの安心感.自分を弱キャラとみなしている人間ならではの正直な気持ちにうなずけるところも多い.胃のどこかが刺激された.強引な路線修正をしているようにも見えるのだけど,話が大きく動きそうなラストも気になるところ.引き続き楽しみにしております.