鶴城東 『クラスメイトが使い魔になりまして』 (ガガガ文庫)

クラスメイトが使い魔になりまして (ガガガ文庫)

クラスメイトが使い魔になりまして (ガガガ文庫)

これはもう、おおよそ独身高齢な開業医などが住む部屋といえよう。

ブルジョワジィ。これが格差社会なのですか?

ここは国際魔術師協会付属学園日本校,境界干渉学部.昇級試験のさなかに起こったアクシデントによって,名門のお嬢様である藤原千影と魔人の魂が融合してしまう.さらに,やっと試験に合格するような落ちこぼれの生徒,芦屋想太の使い魔として契約.なし崩し的に同棲生活がスタートしてしまう.

第13回小学館ライトノベル大賞ガガガ賞&審査員特別賞受賞作.テンポのよい召喚士と使い魔の学園ラブコメ.この手の話の常として多種多様の女の子が登場するけど,良い意味でさっぱりと描いている.ハーレム成分がないとは言わないけども,友だちとしての側面が強い気がする.「詳しく知れば忘れてしまう」など,デビュー作なのにいくつも謎を残したままなのは正直あまり好かんところではあるなあ.ひとまず続きを追いかけようと思っております.