広重若冲 『ぜんぶ死神が無能なせい』 (講談社ラノベ文庫)

ぜんぶ死神が無能なせい (講談社ラノベ文庫)

ぜんぶ死神が無能なせい (講談社ラノベ文庫)

「もう、いや! 二度と羊肉は食べないと誓うから、許してほしいわ!」

おれは未樹を降ろした。「未樹、お前は羊肉なんか食べたことないだろ」

「そうだったわね。もし生き残ったら、羊肉を食べまくってやるわ!」

ある日の夜中.狭間孝一の部屋をノックしたのはひとりの見知らぬ幼女だった.死神を自称する幼女ラノ子は,孝一の余命が手違いであと6時間しか残っていないことを告げる.当然ながら死にたくない孝一は,幼女のアドバイスに従い朝までの行動を開始する.

第4回講談社ラノベチャレンジカップ佳作受賞作.ツッコミ不在の川岸殴魚のような,下品でない木下古栗のような,言葉では表現しにくい不思議なテンションのシチュエーションコメディ(?).リアルタイムに進行する話のスピード感と,ぬるっとした温度のギャグに,何だこれは……となっているうちに終わっていた.読み終わってからまずしたことは続きをポチることでした.自分では面白いともつまらないとも断言しにくいのだけど,かなりなワンアンドオンリーなのではないでしょうか.