赤城大空 『出会ってひと突きで絶頂除霊!7』 (ガガガ文庫)

出会ってひと突きで絶頂除霊! 7 (ガガガ文庫)

出会ってひと突きで絶頂除霊! 7 (ガガガ文庫)

  • 作者:赤城大空
  • 発売日: 2020/09/18
  • メディア: Kindle版

いつも必死に誰かを助けようとするその横顔を隣から窺い見るばかりで。

そんな晴久を好ましいと思いつつ、自分は心のどこかで――嫉妬していたのだ。

古屋君はいままで、そんな顔を自分に向けてくれたことはないのにと。

童戸槐救出作戦を終え、いくつかの爆弾を抱えながらも訪れたいっときの平穏。晴久たちは逆ナンビーチと呼ばれる海水浴場に罰則労働に訪れていた。夏で海で水着。仕事を兼ねたお気楽なバカンスに、しかし白い災禍が忍び寄っていた。

平和なビーチの水着回を、白い巨根群が襲う。前巻ラストで波乱の予感かと思いきや、わりと平和なところに着地して始まった幕間巻。一般的なライトノベルの水着回よりは液体と肉体的接触が多いし、テキストの密度もそこらの水着回ではかなわないくらい濃い。今回はあれですが、新伝綺の系譜を継ぐ作品になると思って追ってます。