鶴城東 『クラスメイトが使い魔になりまして4』 (ガガガ文庫)

俺は千影に才能を与えるために、神の所有物へと成り下がった。

さらに、もののついでとばかりに、世界を書き換えられたのだ。

三条想太が生まれなかったという世界を辿った世界に。

とうとう千影の想いと真意に気づいた想太。しかし、千影を救ったことで世界は書き換えられた。すべてが上書きされた世界で、想太は上書きした張本人である神と賭けをする。

恋人を救うため、神によって改変された世界で最後の勝負に乗る。「“険悪なのに相思相愛”な主従ラブコメ」の最終巻。もはや主でも従でもなく、巻を追ってラブコメらしくなってきた本シリーズの、集大成らしい完結になっていると思う。一冊一冊はそれぞれ楽しく読んだのだけど、一冊ごとに一ジャンルとも言える、目まぐるしく不安定な展開には思うところがないでもない。ともあれ、お疲れ様でした。