人を、斬ってきた。それはもう、数えきれないほどに。
生まれついての剣士というわけではなかった。人生の途中で、修羅にならねばならない転機が訪れただけのことだ。そういうことは、この砂塵塗れの世界では往々にして起こる。
偉大都市をたずねたのは、ある男を殺すためだった。
砂塵の舞う偉大都市。粛清官シルヴィ・バレトとシン・チウミは、それぞれの復讐を胸に「狼士会」頭領ルーガルーと“一〇八人殺し”の人形遣いにまみえる。
二人の少女、一つの運命。偉大都市に最後の銃声が鳴り響く。実質的に上下巻となった復讐譚の完結。スタイリッシュなアクション小説。設定はすごく好きだし、悪くはないんだけど、目が滑って頭に入ってこないところが多かったかなあ。
kanadai.hatenablog.jp