男たちの話は、聞くに堪えなかった。
文化特区は嫌なところだと実感する。
保守的で、排他的で、凝り固まった頭の人間ばっかりだ。
ギンとクロハの前に、喋るパンティストッキングが現れる。自分が小説に書いたキャラクターが現実になったと喜ぶギン。夏休みが始まろうとしていた。
未来と言語と創作と妹をめぐる物語、第四巻。38世紀人から23世紀への干渉! 2012年5月初版発行ということもあって、ポリティカルなところとか技術的・風俗的な表現(今だったら間違いなくVtuberだろうなあ)とか、すでに古めかしく感じる部分も多い。まあ、そのへんは時代性であり、現実のほうが早く進んでいるということなのだろう。引用した部分をはじめとして、変わらないものもあって変な声が出る。読むまで間が空いたのが申し訳ないのだけど、なんとなく思い出しながらで楽しかった。