「亀頭が、二本……!?」
ロックタートルの巨大な身体から、二本目の頭が生えていた。
……いや、形はそっくりだが、アレは頭じゃない。
後ろ足の間から生えていることといい、先端に発射口らしき穴があることといい、アレは――生殖器だ。
〈淫魔〉のギフトを授かってしまったために街を追放されたエリオは、スキルを解除する方法を求め、幼馴染みのアリシアとともに旅を続けていた。思惑とは裏腹に、幾度も繰り返す「仲良し」によって次々に変態スキルに目覚めるエリオの明日はどっちだ。
稀に見る疾走感の「前回までのあらすじ」から始まる、「卑猥な英雄物語」の第二巻。一巻に引き続き、男根に対するアイデアが惜しみなく発揮されていた。頻出する男根に、「男根」がゲシュタルト崩壊しそうになった。男根対亀頭だの、ランドタートルだけに亀頭が二本だの、思いつきそうでそうは思いつかないし、思いついてもやろうとは思わないんだよね。良かったです。このくだらなさを持ったまま、突き抜けてほしいと願わずにはいられない。
kanadai.hatenablog.jp