逆井卓馬 『七日の夜を抜け出して』 (星海社FICTIONS)

これが読めているなら危険が迫っている

次の日が昇るまでに七不思議すべてを解き明かせ

さもなくば君たちはとられてしまう

本州の北の果て、鶴臥平野にある遊辺高校。入学二日目の新入生、中里蓮は学校の七不思議を研究しているという「頂上研究部」への体験入部を希望する。それが想像もできなかった一晩の始まりだった。

北の果て、化外の地と呼ばれた土地の高校を舞台にした「オカルト×ボーイミーツガール×青春ミステリ」。「学校の七不思議」という言葉で想像できるものから半歩ずれたところを描いている感覚があり、良くも悪くも飲み込むのにかなり苦労した。超常を「文明の敵」と定義して、風土を活かして伝奇風に独自の七不思議を組み上げる。先入観を持って読んだのが悪かったのか読みにくさが勝ったのだけど、意欲作だと思う。