土車甫 『好きな子の親友に密かに迫られている2』 (角川スニーカー文庫)

おそらく、どん底にいた俺を引き上げてくれた彼女に初めて抱いた念は尊敬だった。

でも俺は男で。彼女は魅力的な女の子で。

それが恋に変わるまで時間なんて必要なかった。同時だったといっても過言ではないほどに、俺は一瞬で恋に落ちていた。

夏休み。誘いに乗って日向晴と関係を持った瀬古は、それでも初恋の人、夜咲美彩への毎日の告白を続けていた。二学期になり、学校行事とその準備の日々が続く中、夜咲美彩から初めての誘いをもらう。

体育祭に文化祭。学校行事が続く中で、三人の関係は決定的に変化する。秘密でインモラルな関係がわりとさらさらっと描かれていく印象だけど、行く末には破滅の予感しかない。まあ、ちょっと距離を置いて読むと、主人公がクズなだけなんだけど……。どういう着地を見せるのか、恐ろしい。