紙城境介 『Tier1姉妹 有名四姉妹は僕なしでは生きられない』 (スニーカー文庫)

だとするならば、教えてほしい。人を好きになるって言うのはどういう感覚なんだ。ただ一時でもそれを知ったのなら、僕の中にもそういう感情が眠っているのなら、その輪郭を、その感触を、その味わいを教えてほしい。

僕はまだ、恋ができるのか?。

まるでそんな――普通の学生みたいなことが、まだできるのか……?

校則違反のバイトが学校にバレた苦学生の君永織見は、退学免除の条件として、理事長から直々に理事長宅の家事代行を仰せつかる。吉城寺理事長の家には、それぞれに才能を持つ四姉妹がいた。Vtuberで絵師の長女菊莉、カリスマ配信者の次女蘭香、プロゲーマーの三女梅瑠、天才声優の四女竹奈々。誰もが羨む才能と美貌の代わりに生活面はグダグダな四姉妹に織見は翻弄される。

ひとつ屋根の下、四姉妹と男子高校生のヒロインレース、もとい共同生活を描く。「どうせ手癖でヒロインを増やしちゃうから最初からヒロインレースに挑戦しよう」だとか、「ラブコメ一本で勝負するのは諦めた」だとか、あとがきでだいぶぶっちゃけていた(でも正しい認識だと思う)。同時発売の「継母の連れ子が元カノだった12」と同様、ミステリと謎のにおいがただよっており、あとがきを含めてのトリックだったらどうしよう。続きが楽しみです。



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