晴斗と七姫の思惑と性別は交差し捻れ、複雑に絡み合う。彩淵学園では「触れられるホログラム」によって、あらゆる真偽の区別がつかなくなった。
今や言葉に宿る本物の行為すらも、
嘘 に隠れて届かない。
eスポーツに力を入れ、超最新設備の揃うハイテク教育機関、彩淵学園。スカウトを受けて入学した新入生、羽零晴斗は、学園管理AIが放課後に生成するダンジョンを日々攻略することになる。
第21回MF文庫Jライトノベル新人賞最優秀賞&鈴木大輔賞、W受賞作。AIやeスポーツなどを取り入れ、ジェンダー観やバトルをする理由を令和向けにアップデートした「バカとテストと召喚獣」という趣がある。ドタバタしたテキストやラブコメの感じも平成の感じがあり、興味深い。一方でキーとなる「触れるホログラム」を含めたARの使い方とか、AIが反乱するときの仕草に、旧き良きサイバーパンクっぽさがあるんだよな。まあ、そんなことないとか古臭いだけとか言われたら反論はしないけど。とりあえず、あらすじや感想で気になる部分があれば読んでみてもいい。最優秀賞は伊達じゃないと思います。
