彼女は微笑みのまま。
左手の薬指を、僕に向かって差し出した。
「噛んで」
端的な要求。
「指を噛んで欲しいの。血が出ないくらいの弱さで。それでも、跡が残るくらいの強さで。強く、だけど、優しく噛んで欲しいの」
悪魔に不死の呪いをかけられた少女、胡桃沢加恋。彼女が死ぬたったひとつの方法は、真に彼女を愛する恋人に殺されること。死を望む加恋のため、彼女が好きで好きでたまらない僕は、その願いを叶えないために行動する。
死にたがりの少女と悪魔と天使と。第21回MF文庫Jライトノベル新人賞佳作受賞作。軽薄で性欲を隠さない会話のノリと、脈絡があるようなないようなストーリーの転換に、西尾維新っぽさを感じた。PVは見ていないんだけど、言われてしまうと上田麗奈の声にしか聴こえなくなるヒロイン、胡桃沢加恋に狂えるならハマる。そうでないなら、どうだろう。軽薄さと湿度が変なレベルで同居した、変な青春小説だと思います。
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