一体、誰を責めればいいのか。
唯一救いがあったとすれば、彼女はもう苦しまなくていい、という事実によるものだった。
Vtuberなんて辞めて、どこか遠い世界で幸せになってほしい。
インターネットは最悪だ。
探偵系Vtuberほむるちゃん。彼女のもとには、一風変わった依頼が舞い込む。推理をするのは、1万人のチャンネル登録者。エンジニアとして活躍している高校生の啓は、Vtuberオタクで幼なじみのひかりに強引に誘われ、「推理のクラウドソーシング」に参加することになる。
メタバース、開発中の格闘ゲーム、引退ライブ。1万人のワトソンたちによる、愛のある“正解”探しの推理合戦。第19回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。現代社会に、Vtuberとインターネットが密接に影響し絡みあう。ほむるちゃんの選ぶ“正解”が必ずしも「真実」と限らないのが味噌と言えるかな。最悪なインターネットに、それでも愛とヌクモリティを見つけたい。野尻抱介や木本雅彦を思わせる、テクノロジー信仰とギークの小説だった。『鈴波アミを待っています』と合わせて読まれるといいな。良い小説だったと思います。
kanadai.hatenablog.jp
