筺底のエルピス の検索結果:

オキシタケヒコ 『筺底のエルピス 7 ―継続の繋ぎ手―』 (ガガガ文庫)

筺底のエルピス7 -継続の繋ぎ手- (ガガガ文庫)作者:オキシタケヒコ発売日: 2021/02/18メディア: Kindle版 いくら燈を取り戻そうが、そこは変えられない。“終わり”どころか、月の上位存在が先に目覚め、いきなり実力行使に出てきたのだから、これ以上引き伸ばしようがなくなったのだ。千二百年以上続いてきた崑崙からの道は、昨日で途絶えてしまい、もはや歩めない。これからは、未知なる荒野を渡っていくしかないのだ。 月に座す異性知性体に、地球上の三つのワームホールゲートが掌…

松山剛 『君死にたもう流星群3』 (MF文庫J)

君死にたもう流星群3 (MF文庫J)作者: 松山剛,珈琲貴族出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2019/02/25メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 「人生が試験であるならば、先輩は地球人口である七十億人、その全員の人生を否定したんです。歴史から抹消したんです。歴史上どんな卑劣な独裁者でもできなかった蛮行を、先輩はやってのけた。七十億人すべての人生を否定した――なきものにした」 真面目な委員長がアイドルを目指しはじめた一方で,もうひとりのタイムリーパーが現…

オキシタケヒコ 『筺底のエルピス6 ―四百億の昼と夜―』 (ガガガ文庫)

筺底のエルピス 6 -四百億の昼と夜- (ガガガ文庫 お 5-6)作者: オキシタケヒコ,toi8出版社/メーカー: 小学館発売日: 2019/01/18メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 鬼は人間だけに憑依する。だがそれは、この惑星上の話でしかない。もし、殺戮因果連鎖憑依体の襲撃が、この宇宙に普遍的に存在する現象だったとしたら。宇宙から知的生物を滅ぼし尽くすものが、鬼なのだとしたら。 地球外文明の声が決して届かないのは――殺し尽くされているからだとしたら。 《門部》…

オキシタケヒコ 『筺底のエルピス5 ―迷い子たちの一歩―』 (ガガガ文庫)

筺底のエルピス 5 -迷い子たちの一歩- (ガガガ文庫)作者: オキシタケヒコ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2017/08/18メディア: 文庫この商品を含むブログを見る その背後に堆く積み上がっているのは、七十億にも及ぶ、焼け焦げた骸の山。この光景は、私だけのもの。私だけの地獄。あの世界は確かにあった。そこに自分は生きていたのだという、証明なのだ。「わけてなんか……あげない……あなたなんかに」 Amazon CAPTCHA 70億の人類を犠牲にした捨環戦の決着の,その…

オキシタケヒコ 『筺底のエルピス4 ―廃棄未来―』 (ガガガ文庫)

筺底のエルピス 4 -廃棄未来- (ガガガ文庫)作者: オキシタケヒコ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2016/06/17メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る 「これは……戦いなんかじゃ……ない」 お前たちが聞き入れなければ――この世界は滅ぶぞ。 お前たちが譲歩しなければ――守るべき人類は、確実に死に絶えるぞ。 正々堂々の戦いどころか、その、まったく対極にあるもの。 「こいつは……テロなんだ……」 Amazon CAPTCHA 殺戮因果連鎖憑依体をめぐる…

オキシタケヒコ 『筺底のエルピス3 ―狩人のサーカス―』 (ガガガ文庫)

筺底のエルピス 3 -狩人のサーカス- (ガガガ文庫)作者: オキシタケヒコ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2016/03/18メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る 戦うことが、文化そのものに織り込まれている土地。 数百年の長きにわたって、武士と呼ばれる軍事階級民が治めていた、島嶼国家。 ここはかつて――刀を握るサムライたちの国でもあったのだ。 そして前大戦においてこの島国が、サムライ魂(ガイスト)とかいう古風な倫理観のもとに、どんな捨て身の戦術を採用し…

オキシタケヒコ 『筺底のエルピス 2 ―夏の終わり―』 (ガガガ文庫)

筺底のエルピス 2 -夏の終わり- (ガガガ文庫)作者: オキシタケヒコ,toi8出版社/メーカー: 小学館発売日: 2015/08/18メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る 「祈りましょう」 祈るしかなかった。残された命があとわずかしか続かないことを、阿黍も、そして自分も、よくわかっていたからだ。阿黍が力なく笑みを浮かべ、尋ねてくる。 「神サマ自身が……何に祈るっていうんですかい」 「もちろん、人に、ですよ」 Amazon CAPTCHA 古来より「鬼」や…

オキシタケヒコ 『筺底のエルピス ―絶滅前線―』 (ガガガ文庫)

筺底のエルピス (ガガガ文庫)作者: オキシタケヒコ,toi8出版社/メーカー: 小学館発売日: 2014/12/18メディア: 文庫この商品を含むブログ (9件) を見る 憎むべき敵と、なんとしてでも守りたい大切なものが、同じ姿に重なっているのだ。喉元まで上がってきた言葉が、なかなか口へと出てこない。そもそも、内から這い出してこようとしているのがいかなる言葉なのかすら、叶にはわからなかった。 そんな躊躇を別の意味にとったのか、親友――朋之浦結が、頬を両手で挟んで嬉しげに目を…