桐島いつみ『私は主人公』 集英社ぶ〜けコミックス,1987

読んだので(下手な)感想を.
タイトルの通り,「私は少女漫画の主人公である」というアイデンティティを持ったヒロインが,少女漫画の主人公斯くあるべしと行動しようとするさまを描くギャグマンガ.ヒロインがピストルで撃たれても「私は主人公だから死なないはずだわ」と平気で弾丸を弾き飛ばしたり,「主人公不在のまんがは担当にボツにされちゃうんだから私が中心に動かなくちゃ…」と何とか目立とうとするなど,非常にメタな展開.唐沢なをきの少女漫画版といった趣で,この辺のお話は個人的にツボだった.ただし,3巻あたりからは普通のドタバタギャグになってしまっていて少々残念.いや,面白いけどね.