内山靖二郎 『神様のおきにいり3 ぬれおんなの巻』 （MF文庫J）

神様のおきにいり〈3〉ぬれおんなの巻 (MF文庫J)

面白かった．珠枝や濡れ女の，友人と畏怖すべきものという神や妖怪の二面性がここにきてじわじわ活かされはじめている感じ．その他のキャラクターも，2巻までの仕込みの成果かじわじわ生きている．前巻まではラノベフォーマットに則って小さくまとまった小説のイメージしか無かったのが，着実に面白くなっていると感じた．しかしそれよりスクール水着＋セーラー服上だけのコスチュームにちゃんと意味を持たせていたことこそ驚くべきかも知らんね．飽きず追いかけてきた甲斐があった．続きが楽しみだ．

誕生日

二十七歳です！　……というのを去年もやったな．あーうーあー．
妹から猫画像の添付されたおめでとうメールが送られてきた．なんで猫．見透かされているのか．和んだけどさ．

小河正岳 『お留守バンシー④』 （電撃文庫）

お留守バンシー〈4〉 (電撃文庫)

またーり具合は変わらず．魔人の件はかなり深刻な事態なんじゃないのかと思うんだけど，日常のちょっとしたアクシデントとしてどことなく呑気な空気に飲み込まれて処理されているように見えた．過去現在の大事小事にしてもアリアが下手な立ち回りをしなければ余計な事態は引き起こされなかったに違いない．という物語の構造が透けて見えるのが気になった．平和な日常を乱してるのはむしろアリアはんじゃん，みたいな．正直ちょっといらっと来た部分もあった．
で，あとがきを読んだらあらら，ここで打ち切りとは．仕方ない部分もあるかとは思うけど，なんとか区切りはつけて欲しかった．