きっかり計算された起承転結と奇妙なア
イデアが噛み合った短編らしい短編が詰まった短編集.拷問あり暴力あり
カニバリズムありとネタ自体はかなりグロテスクなものが多い.ただ,目的としてのグロではなく,文字通り奇想と呼べるア
イデアを語る上での手段として割り切って描写しているような印象を受けた.そのせいか読後感は案外すっきりしている.グロさにうげぇとなるより,ア
イデアの奇抜さに感心するほうが勝るというか,不思議な感覚.ひとえに語りの上手さに因るところが大きいのか.『Ωの聖餐』の着想と『すまじき熱帯』のしょーも無い(もちろん褒め言葉として)展開が特に好みで良かった.
それにしても
書名でググるとこの日記がかなり上位に来る
*1のは何故.