成田良悟 『バッカーノ! 1934 獄中編 Alice in Jails』 (電撃文庫)

いつも通りの成田良悟・前編.だいぶ間が空いたので登場人物もほとんど忘れていたのだけど,覚えていないなりにもそこそこ楽しめるのも作者の人徳(?)か.実際は読みながら徐々に思い出したんだけどね.今までとは違う面を見せたアイザック&ミリアのコンビに,ベタな見せ方だなーとは思いながらもキュンとした.ひとつ気になったこととして,アルカトラズが舞台なのに日常描写に緊迫感や緊張感があまり感じられない(感じさせない)のは違和感があった.まああまり重苦しくしちゃうと作者の作風とは違ってくるからこれはこれでいいのかな.とにかく続きを読まないことには.