不破悠 『助けて秋吉くん!! ─西条麻弥の場合─』 (HJ文庫)

助けて秋吉くん!! ―西条麻弥の場合― (HJ文庫)

助けて秋吉くん!! ―西条麻弥の場合― (HJ文庫)

うーん.やっていることはほぼ1巻の焼き直し.出てくる感想も1巻と大体いっしょ.助けると消えてしまう,助けないと死んでしまうという二律背反のアイデアは素晴らしいのに,折角のアイデアを生かしきれていない印象.すごく勿体無い.主人公のほのか(霊)への想いと実在の帆乃佳への折り合いをどうつけるかで凄く面白いものが出来そうな気がするんだけど…….今回読んだ限りではなんとなく有耶無耶に片付けられた感じですっきりしない.グレンダムの設定にあまり意味があるようには思えない(ほぼ「ガンダム」のパロディになりつつある)し,力の入れどころが間違ってるよ.期待できそうなだけに惜しいというよりもどかしい.
あと,わざわざ「(霊)」と表記しなくても,「帆乃佳」と「ほのか」で良かったんじゃ.どうでもいいことだけど読んでて(霊)が邪魔っけで気になった.蛇足ですが.