移ろいを眺める

行きつけの書店にかつてあった山田悠介コーナーがここ半年ですっかりケータイ小説コーナーに変わってしまった.新刊台のすぐ隣の目立つ一角に既刊を並べ,普通のチェーン店のはずなのになぜかサイン本を置いていたり(ちょっと買いそうになった)と猛烈なプッシュっぷりだったのに,今そこを飾るのはパステルカラーが表紙を彩るケータイ小説の数々.流行の波に押され特設コーナーから一般文芸書コーナーへと追いやられる山田悠介.むしろそのままの場所にいてほしかった.ってかやっぱり読者層が被ってんのかね.他の文芸書がむき出しで並べられるなか,どっちも店頭で立ち読み禁止のフィルムがかけられる優遇っぷりは共通してるな.