カート・ヴォネガット/浅倉久志訳 『スラップスティック ──または、もう孤独じゃない!──』 (ハヤカワ文庫SF)

史上最後のアメリカ大統領,ウィルバー・ダフォディル-11・スウェインの回顧録.地球は重力が変動するようになり,中国人は謎の技術力でどんどん体を縮小させ世界に宇宙に神出鬼没,アメリカ人は疫病に襲われほぼ死に絶えていた.世界はドタバタで満ちている.
この年にしての初ヴォネガット.面白かった.「自伝に近い」感傷的なプロローグからシームレスであるかのように本編(ドライなユーモア,と言っちゃうと一面的すぎるかもしらん)につながっていく構造はずっこいなあと思った.
ハイホー.