『ニュー・スーパーマリオブラザーズ』 (任天堂)

クリア.いちおう全ワールドのボスは倒した.面白かった.最後まで酷いクッパの扱いにひとしきり笑って泣いた ( つД`)
ボタンを押してジャンプする,ダッシュする,ひとつひとつのアクションの手触りはこれまでの「マリオ」そのもの.経験者ならまったくストレスも違和感もなく入り込める.感触は『スーパーマリオワールド』に近いかな.初心者でもたぶんすぐに操作を理解して楽しめるだろうし,後半のステージに進むに連れて厳しくなっていくバランスも絶妙.隠しルートやアイテム集めの楽しみもあって,ゲームとして隙が無い.「万人向け」とはこういうゲームを指して言うのだと思う.買って後悔することはなし.
(以下はスルー推奨)
ただ,面白かったのと同時に,このゲームがあくまで「マリオ」であってそれ以上でも以下でもないことに,物足りなさもまた感じてしまった.
確かに何の不満も無く楽しめるのだけど,過去のシリーズで見たようなシチュエーションをつなぎ合わせたようなステージ構成.足許の地固めはこれ以上ないくらい万全,高め安定しているのだけれど,何か新しいアイデアを盛り込もう! 新しい道を造ろう! より高みを! みたいな気概は感じられなかった.巨大マリオマメマリオも,こういっちゃなんだけど,小手先のアイデアだし.スリルは味わえる,ただしインパクトは無い.って感じか.いやたぶんとんでもない贅沢を言っているんだろうね.傲慢な我をお赦しください,神よ.
まあつまり私の言いたいのは,TVゲームはいまや「やりたいことが何でも出来るオモチャ」になったと実感しているのだけれど,その辿り着いたさきが「よくできたマリオ」だったり「遊びやすくなったテトリス」(『テトリスDS』)だったりするのは,なんつーか夢の無い話だなぁと.ゲームに夢を見すぎ,高望みしすぎといわれればそうなんだろうけど,でもね.

New スーパーマリオブラザーズ

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