ウィリアム・ギブスン/浅倉久志・他訳 『クローム襲撃』 (ハヤカワ文庫SF)

クローム襲撃 (ハヤカワ文庫SF)

クローム襲撃 (ハヤカワ文庫SF)

サイバーパンクだ!」とおもた.いやこれは感想になってないですね.すみません.『BALDR FORCE EXE』をクリアしたあとの一時期,「サイバーパンクだ! SF だ!」と騒いでいたことがあるのですが,ギブスンはこれが初読だったのでした.はははは.すみません.
表題作「クローム襲撃」と「記憶屋ジョニィ」が個人的に良かった.前者は「アイス」攻略の緊張感が,後者は黒丸尚のルビ芸が堪能できた.一部の短編でビジュアルイメージが湧きにくかった,つかぜんぜん湧かなかったのは私が SF 脳を持っていないからか,相変わらず翻訳ものが苦手だからか,その両方か.
あと,山岸真の巻末の解説にはワロタ.いかに『ニューロマンサー』が各方面から絶賛されているかを書き連ね,本当の意味での作品解説はとってつけたように簡単なんだもの.『ニューロマンサー』は既に手元にあるのでこれはもう次に読むしか.