全体の8割くらいがキャラクター同士の掛け合い漫才で成り立っている印象.いや実際はそんなに会話ばっかりで出来ているはずは無いんだけど,そこばかりが印象に残った.「長いなぁ」「天丼
*1かよ」とかったるい気分で読み進め,最終的に記憶に残るのは戦場ヶ原とか八九寺とか神原とか忍野とか,キャラクターばかり.ス
トーリーのプロットはいつも通りの
西尾維新だった.怪異譚としては理論付けがかちすぎて却って安っぽくなっていた気がする.キャラクター小説としてはかなり優秀かと思う一方,物語の軽さにミトメタクナイと思う自分も一方にいる.まあ下巻を買ってきている時点で私の負けなんだろうな.