葛西伸哉 『ポチのウィニングショット』 (GA文庫)

オーソドックスすぎて今じゃ見かけないようなスポ根少女もの.セオリー通りで取り立てて驚くようなことは何も起こらないので正直物足りないと感じないこともない.ただポチの努力やテンションの上下動を経ての成長があり,ナナの友情がありと,盛り込むべきことは盛り込んでいて仕事は丁寧.うん,悪くない.素直なハッピーエンドと相俟って読後ほんわか癒された.
ところで英語のスペルが "VIRTUATHLETIC"(p.13)なのにカタカナ綴りがヴァーチャレスティック(p.28,P.84 ほか)なのはこれ如何に.