ヤマグチノボル 『ストライクウィッチーズ 参ノ巻 スオムスいらん子中隊はじける』 (スニーカー文庫)

各国の寄せ集め"いらん子中隊"こと北欧スオムス義勇独立飛行中隊の百合色の日々.徐々に開発されんのかしらと弐ノ巻の感想で書いたら冒頭からハルカと智子の愛欲に爛れた生活を見せつけられてお兄さんビックリ.一歩先んじられたってーか私もまだまだ見る目が甘いっすね.自分の性癖に悩みながら徐々に女の悦びに目覚めていく智子中尉は可愛らしく,爛れつつも嫌味はさほど感じられないのはさすが手慣れている.恋のドキドキを向ける方向がおかしいのはこの業界では普通です.終始キャピキャピしたノリの中でミステリアスな補充兵と敵ネウロイの新兵器をさらっと絡めて読ませるのは上手いと思った反面,こんなあっさりでいいの? みたいな疑問もちと感じた.まあ気軽に読めるしこれでいいんだろうなあ,と.