久々のヒット.もしくはホームラン.もっと言うなれば傑作.自分的にツボ突かれまくりのシナリオで,それぞれのラストでは全身に痺れがきた.じーんと.
ストーリーは,毎年夏にだけ会える少女との,3年間の恋物語,てな陳腐なファンタジー.劇的なことが起こるわけではない.陳腐なんだけども,その3年における少女の内面の成長,家族や友人との関係の変化が非常に丁寧に描かれている.抑制を効かせた,緩急のあるテキストもよかった.軽い余韻の残るそれぞれのエンディングもこれまたよかった.システム面があまり快適でなかったのが唯一気になった点ではあったけど,すべての要素が私好みで,「ありがとーう!」な気持ちで西の空に叫びたくなった稀有なギャルゲでした.
文脈に関係ないけどゲーム中笑った台詞で〆.
「失礼なやつだな。
どこから湧いたなどと、人を油田のように」