田口仙年堂 『コッペとBB団 その1』 (ファミ通文庫)

コッペとBB団 その1 (ファミ通文庫)

コッペとBB団 その1 (ファミ通文庫)

こいつぁ面白いや.
大きく分類するなら「幼女がうちにやってきた」系のゆるゆる小説(大きくない).そこに悪の組織やら家族愛やらをまぶしたらこんなんできました.という.
けして斬新なことを書いているわけではないのだけど,「善人が報われる世界」みたいなものがよく描けていると思う.コッペは可愛いし,ラストでは少しホロリときた.ラノベに必要な要素が余すとこなくだぶつかせずここに詰め込まれている.そんな小説.ラノベ好きから初心者まで,広くおすすめできる.
同じ作者の『吉永さん家のガーゴイル』は未読だったけど,俄然興味が出てきた.近いうちに読みたい.