日日日 『ピーターパン・エンドロール』 (新風舎文庫)

すっげー感想書きにくかった.たったこれだけを書くのに2時間近くもかけてますのよ奥様.人生の無駄遣いぃ.

ピーターパン・エンドロール

ピーターパン・エンドロール

意味のわかりにくい,もやもやした描写が続く序盤.だんだんと状況が明らかになる中盤.全てがはっきりするラスト.構成は綺麗で,全体的に暗いとはいえ不快感は無い.のだけど,どこか少し物足りなさも感じた.
以下ネタバレ含有につき伏字.中盤からラストにかけての,真央の周辺の病的な不透明さがちょっとずつ剥がれて,現実感を取り戻していく描写はもの凄く良かった.上手い具合に不安感を煽っていたと思う.
ただ,ラストの謎明かしは唐突というか,駆け足に過ぎるように感じられた.それに加えて,全ての理不尽には原因がきちんとあって理屈で説明できる,してしまえる,という主張にも違和感があった.それは確かに物語的には正しいのかもしれない.でも,徐々に盛り上がっていた物語が用意された落としどころにストンと落ち着く様は,理屈では納得し難いものがあった.現実を「回帰する場所」「すべて説明がつくもの」として簡単なレベルでまとめすぎていることへの反感があった.感情的に承服しがたいっつーか
.あー,自分で書いててよくわからない.
この感覚こそが,「ピーターパン」そのものだ,と言われると,まぁその通りかもしれないとも思える自分.テーマそのものには強く共感できる部分が多かっただけに,惜しいかなと思うところも多々.