- 作者: 仮名堂アレ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/03/19
- メディア: コミック
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面白かった.一巻ですでに手遅れ気味だったルサンチマンはさらによじれて大変なことに.これはひょっとしてギャg……いや,マジ……なのか……? と首をひねることが何度あったことか.容姿は関係ない関係ないといいながらイベントの名前はあくまでも「イケメンコンテスト」だとか,投げられっぱなしの公平さんとか.
それにしても「同じ顔の人間がたくさん」というわりとどうでも良さそうな設定がこんなに生きるとは思わなかった.自分と同じ顔をした人間たちが目の前でモテたいモテたいとチェリーズトークを繰り広げたり,構ってくれオーラを出しながらネチネチと自虐を呟くさまを想像してごらんよ.想像しただけで気が滅入る.感情はよじれているし表現もアレだけど言いたいことはものっそ素直で分かりやすいのもたちが悪い.まあ自己嫌悪とか近親憎悪に近いものには違いないんだけどさ.昔の滝本竜彦やデビュー当時の佐藤友哉はまだ可愛かったんだと思える.優しく抱きしめてあげたほうがいいのかもしれないと思い始めてきた私がいるよ.