- 作者: 日野イズム,千葉サドル
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2009/07/22
- メディア: 新書
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「別に嫌々やってるわけじゃあ、」
欠落フェティシズム (ガンガンノベルズ) - はてなキーワード
「口では語らずとも顔がそう言っているわよ」
「僕、そんな顔してるかな?」
「ええ、しているわ──いちいち話の腰を折る奴だな、こんなんじゃ、物語が全然前に進まない、ははぁん、わかったぞ、てめぇさてはこの本をぐだぐだのめりはりのないだべりファンタジーもどきに仕上げるつもりかこの銀髪ちびが──とね」
『ロールプレイ』で第 4 回スクウェア・エニックス小説大賞佳作を受賞した作者の二作目にして,ガンガンノベルズローンチタイトルの一.死を欠落した少年と欠落のあるものを愛する自称魔法使いの銀髪少女のだべりんぐファンタジー.肉体の動きは少なめに,会話と屁理屈はひたすら多く,ハッタリもまぶして.読んだ感じ,やっぱ西尾維新フォロワーなのかな? 日常も死もギャグも非日常もフラットに,重い事実もためずにつらっと流して積み重ねるスタイルは嫌いじゃない.けど気軽に読むというにはちょっとテンポが重かった,かな.テキストを軽く,とか私もよく言うけど,傍からいうほど簡単なもんでもないんだろうな,と.話を織り込もうとすればなおのこと.少し認識を改めた.