深見真 『ロマンス、バイオレンス&ストロベリー・リパブリック』 (ガガガ文庫)

ロマンス、バイオレンス&ストロベリー・リパブリック (ガガガ文庫)

ロマンス、バイオレンス&ストロベリー・リパブリック (ガガガ文庫)

じゃあ、そろそろ本題に入ろう。
僕の物語が始まる。
僕と彼女のロマンスと、暴力と、そしてストロベリー共和国(リパブリック)の物語だ。

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リョウト・アマザキの所属するメイトリア帝国国防騎士団・特殊作戦群は,エルフの国エルフェンクラングへ赴き,族長の妹フランカを拉致するよう指令を受ける.首尾よく成功したリョウトたちへ下った次の命令は,フランカをただ拷問することだった.
剣と魔法が支配するファンタジー世界で活躍・暗躍する特殊部隊の物語.文明崩壊後の遠い未来らしいこの世界では,自民族解放を求めて自爆テロを起こすドワーフや,弱腰外交でストロベリー共和国(リパブリック)と揶揄されるエルフが少数民族として暮らしているという.導入でおおっとうなったのだけど,物語的にはあまり強くは踏み込んでいない印象はあった.銃器はなくとも弓矢がある! ってな勢いのうんちくとか,良い意味でいつもの深見真ではあるんだけどね.しかし,拷問のための拷問の描写は,誰も得をしていないところも含めて良かったな.もう続編が出ているはずなので明日にでも買ってきたいと思います.