犬村小六 『とある飛空士への恋歌4』 （ガガガ文庫）

とある飛空士への恋歌 4 (ガガガ文庫)

──あのね。
──わたし、大好きな人がいるの。
──その人へ、歌を届けたいの。

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カルエルとクレアは，二人が二人として初めて出会った運命の場所で，空族の襲撃以来の再会を果たした．クレアはカルエルに別れを告げ，カルエルは復讐と恋情の間で葛藤する．そこへ，空族の大規模編隊が襲来する．
シリーズ四巻．非常に真っ正直なメロドラマ．ベタと呼ぶか王道と呼ぶか．空戦シーンはさすがの迫力で，クライマックスも心地いい．しかし，それ以前に三点リーダが多すぎるテキストは読んでていらいらした．狭量だと言われたら反論できないのだけど，二人の心情を三点リーダじゃなくて日本語のテキストで書いて，盛り上げてほしかったんだよう．