秋口ぎぐる 『イクシオン サーガ 盗賊の傭兵団』 (講談社ラノベ文庫)

「よし」
カザは自分の膝を叩き、活を入れた。
ひさしぶりの、おそらくは最後の「泥棒」だ。

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あちこちを旅しながら盗賊稼業をしていたカザは,シャンクレイの町の近くで白骨化した死体を発見する.手荷物の中にあった手紙から皇国の英雄フォングの死体であることを知り,その手紙をフォングの目的地であったシャンクレイの傭兵団に届けることにしたカザ.しかし傭兵団の少女に英雄と勘違いされたカザは,成り行きで傭兵団長にされてしまう.
英雄に成り代わったこそ泥に率いられた少女だけの傭兵団の成長.同名ゲームのメディアミックス作品のひとつ.オーソドックスなライトファンタジーだと思うけど,戦場のざわざわした雰囲気と,ラストへ向かって醸しだされる不穏な雰囲気はさすがに手慣れたもの.「英雄」とは何者か,を手堅くまとめて読ませてくれる.気楽に読めて悪くないのではないでしょうか.