サブ 『ヒャクヤッコの百夜行』 (このライトノベルがすごい!文庫)

ヒャクヤッコの百夜行 (このライトノベルがすごい! 文庫)

ヒャクヤッコの百夜行 (このライトノベルがすごい! 文庫)

「あ、ちょっと待って! せっかくの夜の屋上なんだし! 今からチョモランマやろう、チョモランマ!」
「は? 何言ってんのお前」
裕也の脳裏には壮大なるヒマラヤ山脈の風景が浮かんだ。
「ん、違ったかな? あれだよ、何かUFOを呼ぶ儀式みたいなことをするあれ」

Amazon | ヒャクヤッコの百夜行 (このライトノベルがすごい! 文庫) | サブ, Ixy | ライトノベル 通販

高嶺裕也は退魔の仕事を代々請け負う家に生まれた高校生.父親に押しつけられた仕事のため,怪奇事件が続発しているある学校に潜入することになる.こっくりさんと融合した百留谷津子と出会った裕也は,一緒に百八の怪異を追うことになり.
第4回『このライトノベルがすごい!』大賞優秀賞受賞作.日常コメディ妖怪系みたいな感じかな.前半はわりかしテンポ良いコメディ.ウザいヒロイン,というかいわゆる腹パンされるのが似合うヒロインを描くことを目指したのだと思うけど,躊躇ないヒロインへのボディブローをテキストで書かれるとちょっとひいてしまうものですね…….後半へ向かうにつれてだんだんと説明的に,どんどんテンポが悪くなっていく.コピペミスのようなしょうもない誤植がいくつもあるのも合わせて,なんだかなあ,という気持ちになってしまった.