- 作者: 円居挽,くまおり純
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/03/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「ねえ、あの時なら貴女に殺されたって良かったんですよ。生涯で一番楽しかったあの時間の中ならね」
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鴨川デルタから押し流された龍樹家当主・落花が死体となって発見された.落花の死の真実をめぐって催された双龍会で,落花の妹・撫子は落花の弟であり自身の兄である大和を姉殺しの犯人として告発する.
京都に根付く私的裁判・双龍会によって暴かれてゆく真実.京都を舞台にしたルヴォワール四部作の最終巻.クライマックスたる双龍会のシーンで,ん? と思って読んでいったらそういうことか! と.「あらすじがまるでキン肉マンのようだ」とどなたかがTweetしていた(それを作者がReTweetしていた)のを見て,なるほどうまいと膝ポンした.新本格のキン肉マンや! ここまで積み上げてきたキャラクターの激しすぎる自己主張も楽しい.分量の割に詰め込まれたネタも多く,拾いきれてなさそうで申しわけない.楽しゅうございました.