宮澤伊織 『そいねドリーマー』 (早川書房)

そいねドリーマー

そいねドリーマー

「私たち、なんでお互い好きなんだろう。最初に夢で逢ったときから、いきなり恋人だったよね」

「一緒に寝たからじゃないかしら」

「人聞き悪う」

高校生の帆影沙耶は半年に渡る不眠に悩まされていた.眠いのに眠れない,顔色は悪いし頭は働かない.保健室で休んでいた沙耶は,そこに現れた金春ひつじと出逢った次の瞬間に眠りに落ち,夢の中で恋人になっていた.

人々の眠りを人知れず守るために活動する5人の女子高生を描く「添い寝ドリームSFノベル」.役割を分担しながら夢と現実,〈ナイトランド〉と〈デイランド〉を行き来し,「スイジュウ」を退治していく.基本的なノリはほぼハックアンドスラッシュのそれだと思う.夢と現実が境目を曖昧にするにしたがって,もうひとつの柱である「百合」が濃くなってゆく,というか.個人的には強く刺さる残る話ではなかったけど,良いエンターテイメントだと思いました.↓のインタビューを読んでみて,何かしら引っかかるものがあるならいいのではないでしょうか.



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