迎ラミン 『声の優』 (早川書房)

声の優

声の優

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「声をはじめとする表現の技術に優れる者。(わざおぎ)。それが声優であり、俳優。つまりはここにいるみんな」

新卒の内定を断り、声優養成所、荻窪アクターズスクールに入った澤山千春22歳。10代から30代まで、様々な経歴を持つ同期たちと日々レッスンをこなしていた。千春たちは夢見ていた声優になれるのか。

声優の卵たちが織りなす青春小説。俳優の「俳」とは人に非ざる者。「(わざおぎ)」とは優れる者。声優に関するちょっとした謎があったり、うんちくがあったり、お仕事小説の側面が強いかな。帯コメントの高森奈津美さんをモデルにしたと思われる先輩が登場したり、小ネタや感心するところもあるけど無難にまとまっていたと思う。