伝奇ノベルを期待して買ったらトンデモSFでしたぁ.
- 出版社/メーカー: アルケミスト
- 発売日: 2004/11/25
- メディア: Video Game
- クリック: 15回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
人物描写(能登声の人がなぜ主人公に惚れるのかがまったくわからなかった),科学考証(「物質変換」の原理を「化学変化」の一言で片付けてしまうのは投げ槍すぎだ),ともに詰めが甘すぎ*1.すべてを放り投げたような完結編のラストにも唖然とさせられた.あらゆる点で説明不足.そして悪い意味でチープ.
比較的テンポは良い(それが人物描写の省略というか軽薄化に結びついているのだが)・それなりに複雑な人間関係を強引(ものすごく強引)とはいえまとめあげてオチをつけた,という二点は評価できるかな.それだけ.
それにしてもこれ,もし別の媒体(ラノベとか)で世に出ていたら絶対に叩かれまくっていたと思うのだけど,ネット界隈(私の見た範囲だが)でこのソフトの評判をまったく目にしなかった*2のが不思議.コンシューマギャルゲはそれだけ狭い世界のものになっちゃったということかねぇ.