『乙女はお姉さまに恋してる』 (アルケミスト)

乙女はお姉さまに恋してる

乙女はお姉さまに恋してる

「素敵ですお姉さまっ!私…私ずぅっと……お姉さまのお嫁さんになるのが夢だったんですぅっ!」
「つまりつまりお姉さまはお姉さまなのに男の方と云うことでっ!」
「それってつまりお姉さまで居ながらにしてお嫁さんがもらえるってことですよねっ!」

このゲームで最も感銘を受けた台詞.つまりそういう物語.
舞台が女子校で主人公が女装した男であるという御都合主義(ひどい都合だ)を除けばけっこう普通のギャルゲー.それでいて舞台が舞台なだけにガチ百合のエピソードなんかも絡んでいて,既存のいろんな作品からのいいとこ取り.風呂敷の広げ方が上手くてさらに攻略対象から外れたキャラクターのストーリーへの絡め方も良く考えられている.テキストのテンポも良くて,長いんだけどダレる感覚がほとんどない.楽しい.広げた風呂敷の畳み方が,設定を生かした,というよりも設定を使って強引にオチをつけたように見えたのが唯一気になった.
とりあえずひとり(紫苑さま)コンプリートしての感想でした.